朝霧高原社会実験の概要

1)名称

「朝霧高原 見晴らし トホリン トレイルシステム構築実験」
※トホリンとは、歩く=徒歩、輪行(自転車)を合わせた造語であります。

2)場所

静岡県富士宮市朝霧地域

3)実験の目的

富士山西麓に位置し、圧倒的な富士山の景観、広々した緑の草原景観などを楽しみつつ、安全にウォーキング(徒歩、歩行)とサイクリング(輪行)を楽しむパーマネントコースを設定する。また、継続性のある活用プログラムをセットすることにより、道路の活用、来訪者の満足度と安全性の向上、ならびに来訪者数と滞在時間の増加、地域の活性化をねらいとする。

朝霧高原地区位置図

4)経緯

道路景観形成ワークショップ会議は、平成17年度より国道139号等道路景観の向上を目的に、地域のイメージアップや地域の活性化に寄与する課題や方策に関し、参加者それぞれから、多面的な意見を出し、それをもとに地域資源の保全・改善による“美しい景観づくり”、“活力ある地域づくり”、“魅力ある観光空間づくり”を行うことための資源調査、方策案検討、活動実施を行ってきた。

ミーティングの様子

 そのなかで、平成18年度 朝霧風景塾(ウォーキング)、平成19年度 モデルウォーキング、モデルサイクリングを実施し、地域の魅力を楽しむプログラムとしての有効性を確認してきた。 そして、これらの方策を地域の定番プログラムとして定着させようと考えていた。

現地調査の様子
ウォーキングの様子 ウォーキングの様子_2 サイクリングの様子

国道139号は交通が輻輳しているが、平成19年度歩道(片側)が完成した。この活用と周辺県道・市道を含む安全なルート確保が不可欠であると認識している。

このような状況をふまえ平成20年度は、快適で安全なウォーキング・サイクリングのルート整備に取り組むために社会実験により試行することになった。

式典の様子

 

5)実験内容

富士宮市朝霧高原地区において、道の駅等を拠点施設から来訪者が、快適で安全・安心にウォーキングおよびサイクリングが楽しめるルートを確保するため、ハード・ソフト系の実験を実施する。
   実験概要チラシ(PDF 354KB)

■A実験(ハード系)  詳細はこちら→

@1級市道富士丘区地内

(仮称)朝霧トホリントレイルマップ
1級市道富士丘地区内 沿道の里道部分(幅員2〜3m)を草刈り、敷き砂利を行い、歩行帯とする。

(延長約200m)

A一般市道麓4号線富士丘区内

一般市道麓4号線富士丘区内 路側帯のラインを入れ、側溝蓋を設置し、歩行空間を拡幅する。
自転車・歩行者マーク記入。

(延長約200m)

B2級市道朝霧三ヶ水線

2級市道朝霧三ヶ水線 道路沿いの民地(財産区所有地)部分(幅員1.3m)を草刈り、敷き砂利などを施し、歩行帯とする。

(延長約150m)

 

■B実験(ソフト系)   詳細はこちら→

@モニターウォーキング

道の駅等を拠点とし、実施する。実験区間については、歩行体験を通じた整備内容の妥当性に関し意見を頂き、評価の参考とする。

Aモニターサイクリング

道の駅等を拠点とし、実施する。実験区間については、走行体験を通じた整備内容の妥当性に関し意見を頂き、評価の参考とする。

B自動車通行実験

自動車の視点から見た安全性などを通行車両運転手よりヒアリングなどにより調査を行う。

C地区住民アンケート調査

実験の趣旨・内容について、地区住民の方々から意見を伺い、評価の参考とする。

D社会実験ウィーク

実験に先立って、地元関係者、主催者(朝霧地区道路景観形成ワークショップ会議メンバー)、行政で実験区間の確認等を実施する。また現地での意見交換等を行う。

6)評価・検証

いずれの実験においても、モニターツアーを実施し、アンケートヒアリングを通じ、その効果を評価し、有効性を検証する。また自動車利用者、地元関係者にもヒアリングを実施し、本格実施に向けて意向を把握し、トレイルルート全体への活用を提案する。

7)実施体制

朝霧地区の地域住民・市内の企業、活動団体及び国・静岡県・富士宮市が参加する「朝霧地区道路景観形成ワークショップ会議※」を組織し、官民協働で実施する。

実施体制

※朝霧地区道路景観形成ワークショップ会議の構成団体

地元関係区長、西麓会会長(観光関連事業所活動組織)、NPO地域づくりサポートネット、NPOまちづくりトップランナーふじのみや本舗、ふじのみや市民環境会議、富士宮青年会議所、国土交通省静岡国道事務所、静岡県、富士宮市、その他(趣旨に賛同する個人または事業所関係者)